どうも、絡繰です!
今回から数回(十数回?)の記事に分けて、誰もが知るSF超大作の『スター・ウォーズ』シリーズについて語っていきます。
近年放映された以下の二作品についてです。
- EP7 こと 『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
- EP8 こと 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
そして、今回の記事はEP8の感想になります。
もうすぐEP8の配信やレンタルが開始されますね。
今後の数記事はEP7とEP8を観賞済みの方が読むという前提で書いていきます。
この記事を書くに至った経緯
『このブログについて』の記事にも書いてありますが、実は、このブログを開設した理由は『スター・ウォーズ』シリーズです。SWの特にEP8について語りたい(愚痴りたい)がために開設を決意しました。
本当はEP7の時点で色々と言いたい事はあったのですが、「こんなもんだよね」といった塩梅で自分の中で完結していました。
それに続くローグ・ワン(の主にダースベイダーの扱い)を見て、直接的な関係はないものの、自分の中でのEP8期待もちょっぴり高まっていました。
そして昨年の12月、いざEP8公開初日の深夜上映を見に行くことに。
だが、映画を見た僕は…………。
僕は、弾けた。
何を言いたいのかは分かっていただけるかと思います。
特にEP8を見たSWファンの方なら。
というわけで、このブログの開設が決意されました。
『スター・ウォーズ』シリーズ 概要
本題に入る前に、歴代の『スター・ウォーズ』シリーズ及びEP7とEP8について簡単に確認していきます。スターウォーズを観賞済みという前提なので必要ないとは思いますが、再確認の意味で。
『スター・ウォーズ』シリーズとは
『スター・ウォーズ』シリーズは主にジョージ・ルーカスが監督・製作総指揮を務める、《遠い昔、遥か彼方の銀河系》を舞台としたスペースオペラ。世界で最も興行的成功を収めた映画シリーズの一つで、現代人で知らない人はいないだろう。
本編映画はエピソード 4・5・6 → 1・2・3 → 7・8・(9) の順番で公開。番号が時系列に沿っているので、456を基準に 現在→過去→未来 となる。エピソード9は2019年に公開予定。
旧三部作(オリジナル・トリロジー)EP4~6
ルーク・スカイウォーカーが主人公のシリーズ。
1977年から1983年にかけて公開。スピンオフを含むスター・ウォーズ全作品の原点にして頂点。ジェダイの騎士として覚醒したルークの活躍・フォースにバランスがもたらされる過程を描く。第1作『新たなる希望』は全世界に影響をもたらし社会現象に。
新三部作(プリクエル・トリロジー)EP1~3
アナキン・スカイウォーカーが主人公のシリーズ。
旧三部作の前日譚。ジェダイの全盛期だった過去を舞台に、オリジナル・トリロジーの主人公だったルークの父親であるアナキンが暗黒面に堕ちる過程・ジェダイ衰退の過程が描かれている。絶賛の旧三部作から打って変わり賛否両論がある。
続三部作(シークエル・トリロジー)EP7~9
レイが主人公のシリーズ。
旧三部作の後日譚。EP6から約30年後、ある事情によりルークが姿を消し、帝国軍の残党から発足した『ファースト・オーダー』とレイア姫率いるレジスタンスの争いを描く。ルーカスフィルムを買収したディズニーが製作する作品群のため、過去作とは少々色合いが異なる点が見られ、プリクエル同様に賛否両論。
以上になります。今のところ3つのトリロジーが存在しているのがSWシリーズの特徴ですね。僕はプリクエルまで普通に好きです。
EP8を観た時の率直な感想
では前置きはここまでに本題へ。
約4ヶ月前、続三部作(シークエル・トリロジー)の二作品目であるEP8を観た直後の率直な感想を吐露します。
※※※ 注意 ※※※
・ネタバレを含みます。
・映画本編のみを観た感想です。
・EP8を観て肯定的な感想を抱いた方はブラバ推奨。
・暴力的な表現や言葉遣い、罵詈雑言を含みます。
以下、映画を見た後の率直な感想。
な……んだ……?
なんだ、これは?
なんだ、この映画は?
これがスター・ウォーズ……? 冗談でしょ?
こんなのを作って平気で公開できるって、どんな神経、どんな思考回路なの?
とても正気の沙汰とは思えない。
冗談抜きで観ていて吐き気を催した。
過剰な表現とかではなく、本当に観ていて体調が悪くなった。
???「EP8を観て出来の悪さに吐き気がするのは、僕が過去作のファンだからか? まったくスター・ウォーズのイメージダウンどころの話ではない…………」
まさに、こんな感じです。
観ていてここまで不愉快で苛々させられた映画はかつてない。今まで駄作や自分の好みに合わない作品は沢山見てきたけれど、途中で帰ろうか本気で悩んだ作品はこれが初めて。それ程に時間が経つにつれて続きを観るのが不安で嫌になっていく作品だった。
観終わった後に本気で発狂したくなった。
多分、目の前に5億年ボタンがあったら後先考えずに押して発狂しに行ってた。
やり場のない怒りと悲しさが湧いてきて、ムシャクシャして暴れたい衝動が込み上げてきた。それ程に酷い作品だった。
EP8は史上最悪の駄作として歴史に名を刻むレベルの映画。
僕は、そう思う。
以下、この記事内ではEP8の突っ込みどころを書きます。
続きの次回の記事では、冷静な評価・EP9以降のSWについて・EP8を観賞して悲しくなった理由、等を述べていきます。
次回の記事がちゃんとした感想なので、そちらを見ていただきたい。
EP8の突っ込みどころ一覧
EP8が駄作たる所以は、かつてのSWシリーズの伝統や世界観を踏襲する気が微塵もない事以外にも、その突っ込みどころの多さにあります。
見て気になった突っ込みどころを覚えているだけ書きます。
オープニングクロールの意味なさすぎ
先ず最初に気になった点。
SWは毎回オープニングでEPとEPの間の展開を埋めるための文章が入るが、EP8がEP7のほぼ直後のため、オープニングクロールに特に書くことがなくて内容薄すぎ問題になっていた。なんのためのオープニングクロールなの!?
ドレッドノートを攻撃する爆撃機トロすぎ
トロトロと敵戦艦に近づく無能爆撃機の群れ。爆撃前に撃墜してくださいって言ってるようなもんじゃん! 威力があってもスピードがなきゃ意味がない。
ていうか、ドレッドノートってネーミングがない。これスター・ウォーズじゃなかったっけ?
監督ライアン・ジョンソンの宇宙とは……
しかも無重力の宇宙で爆弾が垂直落下ってなんやねん。
ジョージ・ルーカスはかつて宇宙空間で音が出ることを突っ込まれた時に「俺の宇宙では出るんだよ」と天才的に返したそうですが、それは映画として音がない事には話にならないからですよね。あくまで演出上の問題で音を表現した(ことにした)だけで、既存の宇宙の概念は無視してない。
でも本作では既存の宇宙の概念をガン無視してる。
ライアン・ジョンソンの宇宙ってなに?
「俺の宇宙では重力もあって、人間が生身で放り出されても余裕で生きていられるんだよ」ってこと? 流石に無理がある。
フィンの意識戻るの早過ぎ
そんな直ぐに戻るんかい!!
しかもHPがMAXまで回復している様子。EP7でレン君にライトセーバーで斬り刻まれてたよね? 重傷じゃなかったの? あたかもEP8の後半かEP9で目覚める雰囲気だったのに、何事も無く復活しすぎ!
ベッドで( ˘ω˘)スヤァ→HP全快 とかゲームかな? 体力おばけ。
それに続く廊下を水浸しにするシーン、ギャグにしても過剰だし面白くないし時と場合に相応しくないと思う。TPO大事。
ルークのイメージが粉々
ルークがライトセーバーを投げ捨てた瞬間に観客全員「!?」
そして、エイリアンの乳絞りシーンが単純に不愉快。魚捕ったり乳を絞るだけならまだしも、乳飲みシーンは絶対いらないだろ!! 本ッッッ当に不愉快。
心に傷を負って世捨て人になるだけならいいけれど、ここまでする必要がない。
わざとファンを不快にさせている。本当に理解できない。
あれほどメンタル猛者だったルークが、フォースが強い程度で弟子を脅威に感じるわけないだろ! その上で寝込みを襲うか悩むわけないだろ!
本当に過去作を観たのか疑うレベルの酷さ。
フォース万能すぎ
何故レイとレンのフォースが共鳴したの? どういう理屈と原理なの? どっちからコンタクトしかけたの? 物理干渉もできるの? 解説してくれ。
フォースでスカイプするな!! なんでもありにするな。いい加減にしろ。フォースの概念を壊すな。てか、ベン君のパワー系沼みたいな体格は草だからやめてくれ。どうせならレイが脱げばいいじゃん。
レイが全然強そうじゃない
『レイのフォースが凄まじい』描写がしょぼすぎて全然強そうに見えない。それで訓練が訓練になってないのに、あれで力伸びましたって言われても困る……。
特に岩に向かってライトセーバー振るシーンが酷すぎる。強者感が皆無。あれを見たルークがどこに可能性を感じたのか全く理解できない。まだオモチャのライトセーバーを無邪気に振り回す子供達のほうが強そう。
ファーストオーダーとレジスタンスの談合
オーダーとレジスタンスはいつまで追いかけっこしてるの? 全力で倒す気が感じられず、終始じゃれあいにしか見えない。「まてまてー!」「にげろー!」みたいな。対人ゲームで見かけたら談合扱い不可避レベルの『戦うふり』やめろ! 戦争なんだし初っ端から全力でやりにいこう。
レイアがフォースで宇宙遊泳
レイアが超絶唐突にフォースに覚醒し宇宙遊泳で奇跡の生還。
スター・ウォーズ史上最恐のギャグシーンに観客全員ドン引きの苦笑い。爆撃の流れから続く序盤のあの宇宙遊泳シーンを観た瞬間、「あ、これ駄作だ」って確信ですね。
ローズが不愉快
―― スター・ウォーズを観に行ったと思ったら、いつの間にかポッと出アジア人のサクセスストーリーを見せられていた。何を言っているのか分からねーと思うが、僕も何をされたのか分からなかった ――
本作から出てくるローズとかいうアジア人。これが不愉快で仕方ない。
そもそもローズというキャラが物語に要らない。
本編では無駄にしゃしゃり出てくるくせに、最新版の『デジタル配信 予告編』では存在が完全に抹消されているもよう。予想以上の不人気さで隠さざるをえなかったんでしょうかね。
僕達が観たいのはスター・ウォーズなんだよね。
登場した意味がなく、ただ世界観を壊すだけのアジア人の活躍(大戦犯)なんて誰も望んでない。
なんでメインキャラ扱いなの? なんで大半のシーンに出てくるの?
キーパーソンにしたいんだろうけど、物語に絡む意味がなくて言動が生意気で邪魔でしかないキャラクターなんてヘイト集めるだけ。見ていて苛々する。
そんなローズ達の行動の無意味さ
魅力皆無の謎コンビで暢気にうろついてる意味。味方が大ピンチで一刻を争う状況なのに悠然と街を見下ろして語り合ってる場合か?
ハリポタみたいな幻獣にライドして街を駆け抜けるのやめろ! ファンビの続編かと思った。これスター・ウォーズね。
「意味あった(ドン!!)」 なんも意味ねえええええええええええええ!!
むしろ君等のせいで犠牲者はんぱないから。大戦犯だから。
てか追ってたコードブレイカー(激寒)って何者だったの?
薔薇つけてた奴の意味。
ローズはフィンの覚悟の特攻をとめるな!! そもそもフィンは何故にスピーダーを操縦できるの? 操縦できないんじゃなかったの? てか、特攻の時に攻撃やみすぎ。普通は集中砲火で近づく前に粉々でしょ。
特攻を止めるだけならまだしもキスすんな!!
ふっざっけんなよ!?
危うく場内でキチゲ振り切れそうになったわ。
もしローズがスター・ウォーズに相応しい美形の白人ならまだいいよ? ナタリー・ポートマンみたいな絶世の美女なら何をしてても画面映えするよ。でもね、お世辞にも可愛いとは言い難くて性格がキツイい自己中心的な女性ってどうよ?
ローズ相手なら冗談抜きで化粧した僕の方が可愛いと思うからヤバイ。
無駄にドアップで映るシーン多いし、何故スター・ウォーズを観に行って、登場した意味も理由も分からない大戦犯アジア人の恋愛要素を見せられなきゃいけないの?
そういう映画シリーズじゃないから。本当に理解できない。
スノーク弱すぎィ!
満を持して姿を見せたスノークだが、大物ぶってたくせに秒でやられる。
遠隔操作で胴体を切断とか……手抜きもいい加減にしてほしい。
これも禁忌技だよね。
そんで結局スノークって何者だったの??
身元不明の毛根なし男だけど、フォースが強かったからボス扱いされてた感じ?
あとスノークの居た部屋も陳腐さが半端ない。
いかにもザ・ラスボスの部屋みたいなね。前時代のRPGを彷彿とさせる。
レン君の強さの描写がガバガバ
ルークが脅威になる前に消すか悩むくらいの潜在能力で、その割にはスノークにビビっていて、かと思えば繊細なフォース操作で隙をついてスノークをワンキルして、でも取り巻きのガードに首絞められて白目剥いて、レイにはフォース押し問答で負けて長々と気絶して、ルークの幻影を見極められない――。
強く見せたいのか弱く見せたいのか訳分からん!
幅があるってレベルじゃなく強さがブレ過ぎ。
エリート・プレトリアン・ガードの動きがダサイ
バッと武器を構えてバッと元に戻る謎の親衛隊。
なんだろう、すこぶるダサい。見ているこっちが恥ずかしくなって体がムズムズする。あの機敏な動きが格好良い演出になってると勘違いしてるのかもしれないけど、逆にダサイし、わざとらしくてお遊びにしか見えない。違和感MAX。よくある『決められたキャラクターを演じすぎ問題』の典型。
ヨーダが色々と酷い
ヨーダ出演はいい。
でも僕はパペットでヨーダを出す意味がないと思う。この事は次の記事で詳しく書きます。
そんなヨーダ、霊体のくせに雷を操る!
最早フォースの可能性は無限大。なんでもあり。霊体のヨーダに対して物理干渉は不可能だろうし、ヨーダ一人でオーダー全滅不可避です。
お供え物して機嫌とらないとあの世界の人類は幽霊に全滅させられます。
禁忌技:ワープ特攻を使用
絶対にやってはいけない、ワープ特攻ワンキルをやってしまう。
これを一度やってしまうと、今後も出てくる全ての脅威にワープ特攻すればよくねってなっちゃうし、今迄も何故やらなかったのってなっちゃう。てか本作でも、できるなら無人機オートパイロットにでもして最初から狙っとけよって話になる。談合みたいな追いかけっこが本当に談合でしたってことになる。
このタブー技をやっちゃった以上、今後のSWシリーズにおいて、巨大戦艦に対する宇宙戦は全部ワープ特攻でワンキルしない限り舐めプのお遊びになります。どうするんだろうか。
ワープ特攻ワンキル合戦を見せられたら逆に面白いかもしれない。
その他の突っ込みどころ
他にも突っ込みどころは盛りだくさんです。
- デス・スター小型版の威力が弱すぎ。
- レイが意味深な洞窟(謎)に落ちる。
- 分身レイ表現の謎。連続指パッチンの音は気持ちいい。
- アクバー提督、気付いたら去くなっている。
- ホルドが無能過ぎ。作戦を部下に教えない意味がない。
- キャプテン・ファズマとはなんだったのか。
- レジスタンス壊滅状態。
- 都合よく双子の太陽が見える謎 etc
個別に観たら特に酷いシーンはレイアの遊泳とかですが、総合的に見るとやっぱりルークの扱いが酷すぎる。
幻影のくせに肩パッパッ(キリッ)しながら本体ヘロヘロとかダサすぎ。
本体が助けに行くしかないだろ!!
フォースでサクっとx-wing引っ張り出して飛んで行くしかないだろ!! それならヨーダに会った意味もでるし、かつてヨーダとした特訓との対比にもなるし、ルークの成長も目に見える形で見せられるじゃん!!
「素晴らしい。全て間違っている」
それはこの映画の存在だあああああああああ!!
ああああああああああああああああああああああああああ!!
―― part1 完 ――
次回の記事について
はい。以上が『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』を観た上で気に入らない点・突っ込みどころでした。吐き出す事が出来て落ち着きました。
続きは長くなるので次の記事へ続きます。→『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』感想 part2! EP8を観て《悲しくなった理由》とは……。