どうも、絡繰です!
先日、傑作ファンタジー・アクション・アドベンチャー海賊映画の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』を見なおしました。
主演ジョニー・デップがジャック・スパロウを演じるだけでなく、 オーランド・ブルーム、 キーラ・ナイトレイなどの有名俳優が大活躍する海洋ロマン映画です。
この映画、やっぱり本当に面白い!!
僕は遥か昔に初めて見てからというもの、この映画が大好きです。購入したDVDは、もう何度見なおしたか分かりません。好きな映画は数ありますが、アクションやアドベンチャーという括りの中でなら、僕はこの作品が一番好きかもしれません。
突っ込みどころや矛盾点もありますが、そんなの気になりません。本当に面白いから好きで堪らない。「目と耳が寂しいし何か映画でも流そうかな~」と悩んだら取り敢えずこのDVDを挿入しています。
この映画は音楽も最高なんですよね!!
メインテーマ曲「彼こそが海賊 (He's a Pirate)」は誰もが聞いたことある名曲。あれを聞いてテンションが上がらない男子は以内でしょ!!
「デデデッデ、デデデッデ、デデデッデ、デデデデン!!」ですよ!
『呪われた海賊たち』は本当に、何度見ても本ッ当に面白い!!
毎回ラストシーンの「……酒を飲み干せ」からのメインテーマで感動。
もしも、万が一にも「有名だけどまだ見た事がない」という人は絶対に見てみてください!! お気に入り映画になる事間違いなしです。シリーズで一気見してしまうはず。
そんな『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは現在5作目まで出ています。1~3の三部作で完結したかと思われたのですが、人気が合った事とジョニー・デップがジャック・スパロウを演じたいと望んだことで4作目が制作され今に至るそうです。
シリーズが続くのはファンとしては嬉しい事なのですが……正直、個人的に4作目以降は蛇足に思えてしまう出来栄えです。
そんなわけで、改めて神的に面白い1作目『パイレーツ・オブ・カリビアン』の魅力と4作目以降に対して思った事を書いていきます。
特にシリーズを通してみている方、1作目か新作を見た方には読んで欲しいかも。
パイレーツ・オブ・カリビアンの魅力
この『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの一番の魅力とは何か?
それはまさに、主人公ジャック・スパロウの存在ですよね!
ジャックのキャラが魅力的! 格好良い! もっとジャックの活躍を見たい!
本当にこれなんです!!
この映画は、もう一人の主人公ウィル・ターナーや宿敵バルボッサなどの主役級だけでなく、海兵コンビなどのモブキャラ達も魅力たっぷりです。全員好きになれる。でも、ジャックの格好良さには及ばないんですよね!
そして勿論「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」はキャラが良いだけの映画でもありません。
物語は伏線含めてよく練られていてエンディングは最高にカタルシスが得られるし、アクションも派手で爽快感マックス。ギャグやシュールなシーンも、挟まるタイミングも相まって面白い! 序盤、屋敷を訪れたウィルが燭台を壊したり、ウィルがモブ海賊とやり合うシーンや叩かれて気絶するシーンなんて草不可避ですよね。
無駄なシーンが無い。ジャックがいないシーンでも文句なく面白い。
まさに『面白い映画』のお手本のような作品。(少なくとも僕にとっては)
台詞回しも最高に凝っていて「噂に違わぬ最悪の海賊だな」「でも噂は聞いてた」、「話じゃ皆殺しだ」「皆殺しなら誰が話を広めたんだ」――などの憧れてしまうようなものばかり。
そして、そんな全ての要素を支えている根本が主人公ジャックなんです!
僕がよくこのブログで言っている「キャラクターは物語の命」を完璧過ぎるくらいにクリアしています。
※「キャラクターは物語の命」に対する考えついてはこちらの記事で書いています。
ジャックの魅力
そんな一匹狼の海賊、ジャックの魅力とは何なのか。
最高にイケメンなジョニー・デップが演じているだけあって容姿も格好良いけれど、やっぱりジャックの魅力は性格ですよね!!
普段は飄々としていて捉えどころがないジャック。一瞬目を離した隙に気が付けば遠くへ行ってしまいフラフラと歩いているような、何も言わず消えてしまうような、風みたいな存在です。
そのくせ性格も捉えどころがなくて、この世の物とは思えない呪いを見てもさほど驚かないし、海兵に捕まり自分の命がかかっている事態でも平然としている(ように強がる)し、かと思えば必死こいて逃げようとして上手く行かずに苛立つし。女癖が悪くて、運が悪くて、酒癖も悪くて、嘘もつくし、女を人質にもする。
でも、それでもやる時はやる男なのが良い!!
目立ちたくない海賊の立場なのに人命を救うために海へ飛び込むし、それで捕まってもお得意の逃走術で逃げ切るし、剣戟は強いし、確かな航海術を持っているし、約束はしっかり守るし、匠な話術で危機は逃れるし、実は策略家だし、しっかりと借りを返して目的を果たす。
だからこそ仲間からの信頼が厚く、いざという時は掟や損得を抜きにして助けに来てもらえる。最初はジャックをラリってる扱いしてたウィルも、自分が死罪となるのが分かっていながら助けに来てくれる。「彼のためなら死ねる」と言えるのも、見ていて心から納得できる。どこぞのブース?じゃなくてローズでしたっけ? が自爆に自信ニキの謎特攻()を止めるのとは次元が違う納得感ですよ。
ちなみに、あそこのシーンで「そいつを運命を共にするのか? 海賊だぞ」「でもいい奴です」のやり取りを聞いて、「! 良い奴(だってさ)」と周囲の海兵に自慢げ良い奴アピールをするジャックほんま好き。あと、終盤の決着がついて死の島から出る時の、溢れんばかりの黄金や金塊を身に纏うジャックが本当に可愛くて大好き。
――とか書いてると語りきれなくなりますね。
つまり――
適当なようで、しっかりとした信条を持っている、正義の海賊。
ワチャワチャと暴れているだけに見えて頭脳明晰な、知将の海賊。
強くて、頭が良くて、優しくて、格好良い。
それがジャック・スパロウという最高の海賊なんです!!
元々ジャックが海賊になったのも、正義心から来る行動の結果ですからね。

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この感想は主に『呪われた海賊たち』を例にだして書きましたが、このジャックの格好良さは三作目『ワールド・エンド』まで変わりません。そう、三作目『ワールド・エンド』までは。
何が言いたいか分かっていただけたと思います。そうです。
ジャックの魅力が、4作目『生命の泉』以降は台無しになっているんです。
これが本当に残念で残念で仕方ない……。
というわけで、その件を書きたくてこの記事を書き始めたわけです。
4作目以降のジャックについて
※以降、文句や愚痴・キツイ言葉があります。ご了承ください。
4作目『生命の泉』以降のジャック・スパロウには、上で語ったような魅力・特徴が感じられないんです。皆無ではないものの魅力半減。いや、1割くらいになってます。
原因は明確で、監督が変わったからですね。1~3作目までは「ゴア・ヴァービンスキー」監督が一貫して務めていたのですが、4作目からは変わっているんです。
『生命の泉』からのジャックは、はっきり言ってダサい。ダサすぎる。だから僕は4,5作目は駄作だと思っています。評価している人もいますが、僕は理解できません。
僕的パイレーツの面白さは、
- 大傑作
- 良作(かなり)
- 良作
- 駄作(少し)
- 駄作(かなり)
といった具合です。
ジャックがダサくなった理由
ジャックがダサイと感じてしまった理由には1つコレだと思うのがあります。
それは、ジャックが常に流されている・翻弄されているだけだから。
ジャックが完璧な男じゃないのは分かっています。勝負に負けることもあるし、騙され、裏切られ、そのせいで死んだこともあります。でも、3作目までのジャックは、そんな欠点や弱さも含めて彼の魅力だった。欠点を上回る格好良さがあった。
ピンチな時や不利な状況でもいつの間にか主導権を握っているし、ちゃっかり敵の弱点を手中に収めていたり、やられる時もただでは死なず爪跡を残す。そして最後には自分の手で敵へトドメをさし(物理的な手はウィルの手だったけど)、戦いに幕を下ろしていた。何より、常に自分の意志と意思を感じられた。けど4作目以降のジャックは違うんですよね。流されてるんですよ。
今迄のジャックはワチャワチャ暴れているだけに見えて明確な目的を持って動いていましたが、4作目以降は本当にワチャワチャ暴れているだけっていうイメージです。
『生命の泉』のジャックの扱いは散々です。
気付けば黒ひげの船に居て、下っ端水夫としてこき使われ、あろうことか呪いの人形まで作られ、人魚捕まえる手伝いをさせられ、滝に落とされ――本当に主人公なのかと疑いたくなるようなシーンばかり。
一応途中や最後に活躍はしますが、どれもオマケのようなものばかりでパッとしません。バルボッサとの絡みは好きですが、森での暴れも残念でだし、聖杯を逆に渡して黒ひげ死すとか「何ドヤ顔してだこいつ」って感じでした。それで最後大量の船をゲットして「やったぜ!」って言われても、スッキリしません。
そもそも冒険の意味が薄すぎて盛り上がらない。
これはSWのフォースの覚醒の時も書きましたが、主人公が流されるのは本当に良くない。主人公なんだから芯を持たせてあげて。
そんで5作目『最後の海賊』にいたっては本当に酷いものでした。
序盤からダメ船長っぷり抜群で過去作で見せてくれた格好良さは皆無。そんで盛り上がらないダサくて古いアクションシーンで観客はテンションを下げられ、その後は成り行きで冒険に同行してるだけのジャックを見せられる。
これ別にジャック居なくてもよくね?って感じ。いや本当に。
何か目ぼしい活躍してたっけ?
仕方なくジャックを物語に絡めてる感が半端なかった。
しかも4,5作目は映画としても単純につまらない。敵にも魅力が無いし。サラザールが海走ってくるシーンがギャグだったのは覚えてる。
『最後の海賊』を劇場で見た時、もう途中からはヒロイン「カリーナ・スミス」役の俳優カヤ・スコデラリオのおっぱいしか見てなかったですよ(笑)
「はえ~胸でっかいな~」って驚愕してましたね。スクリーンだと尚更インパクトが凄くてね。見終った後に友達にそれ言ったら、「俺も同じ事言おうとしたw」って言われて二人で草生えたの覚えてます。まじでそこが一番の見所だった(笑)
謎の娘設定追加した上にバルボッサも死なせるし……;;
こんなんなら3作目で終わっててよかったよ。
てわけで、ですね。
キャラクターの属性として落ちぶれたとかじゃなく、4作目以降はジャックというキャラの魅力が崩れているんです。4,5作目の監督はジャックの良いところ、パイレーツシリーズの魅力が何たるかを微塵もわかっていませんでした。
1作目のカタルシス溢れる最高のエンディングを見た後じゃ悲しくなりますよ。
ルヒィ化
5作目のジャックを見て感じたのが「これもうルヒィ化じゃん」です。
国民的漫画のワンピース、皆さん知っていますよね。あれのルヒィです。ルフィじゃなくてルヒィです。ルヒィ化とは、昔は知的で格好良かったキャラが今や見るも無残にキャラ崩壊してしまっている事ですね。
これです。
マジでルフィからルヒィって感じですね(笑)
モンヒー・デェー・ルヒィですよ。
昔のルヒィはマジで格好良かった。馬鹿をやったりドジを踏んだりしておちゃらけているように見えつつも、肝心な場面ではフザケルことなく核心に迫って、頼りになる船長だった。ガイモンの宝を見つけた時の対応なんか、今のルヒィには絶対できませんね。
ジャック・スパローもまさにこれ。言うならばシック・スペローって感じ。本当にシックでシットでファックですよ。同じ海賊だし、これもう本当にルヒィでしょ。
5作目のシック・スペローに昔のような気の利いた言葉の返しは絶対できません。「噂に違わぬ最悪の海賊だな」なんて言おうものなら「どんな噂だ?」とか真顔で返されそうです。本当に最悪の海賊。ノリントンもドン引きでエリザベスに庇われる間もなく即縛り首ですよ。
1~3はラリってる風味でしたが、もう完全にラリッてしまったのです。
かつての知将の風格はいずこへ……(泣) 4,5作目のジャックは知将なんかじゃありません。あんなの最早、別の意味を表すあれですよ。
というわけで、パイレーツオブカリビアンの昔のジャックは良かったという話でした。
まとめ
- 『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』は傑作!!
- まさに『面白い映画』のお手本のような作品。
- そんな『パイレーツ・オブ・カリビアン』の魅力は主人公ジャックにこそある。
- 容姿も格好良いけれど、中身が最高!
- けど4作目以降はジャックに魅力が感じられない。
- まるでルヒィ化……悲しみのシック・スペローへ。
以上!!
パイレーツ6作目は企画進行してたみたいですが、どうなるんでしょうかね。
5作目が意味深なラストを映してたので多分あるとは思いますが、もしやるなら、かつての格好良くて魅力溢れるジャックにしてほしいですね!
きっとジョニー・デップも、そう思っているはず。
監督さん、どうかお願いします!
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