面白の絡繰

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映画『クワイエット・プレイス』感想・レビュー!! 《音を立てたら即死》という斬新かつ古典的な設定が生んだ良作!!

どうも、絡繰です!

少し前に日本公開決定したという情報を見た時から絶対見に行くと決めていてた『クワイエット・プレイス』が公開されたので、見てきました!!

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引用:クワイエット・プレイス : 作品情報 - 映画.com

を立てたら、即死

単純なフレーズながら凄いインパクトですよね(笑)

他のホラー映画などでも、何かから逃げるため・隠れるために主人公達が音を立ててはいけない状況になる事は多々ありますよね。でも、音を立てる事そのものが死に直結する映画というのは、ありそうでなかった。それをこの映画はやってくれました。

ポスターの時点で面白いのが分かる。そして実際に面白かった!!

ということで、作品の感想を書いていきます!

 

 

 

 

作品概要

あらすじ

音を立てると “何か” がやってくる。

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。

手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。

果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか――?

引用:映画『クワイエット・プレイス』公式サイト

予告編


『クワイエット・プレイス』本予告

 

 

評価

※以下、ネタバレを含みます※

評価基準は以下。

    【 評価基準 】

  5点 ★★★★★  絶対観るべき傑作!!
  4点 ★★★★   迷ったら観るべき名作!
  3点 ★★★    長所と短所がある良作
  2点 ★★     短所が目立つ凡作
  1点       観た事を後悔する駄作

 
結論から言うと、
3.5点 ★★★☆ 長所と短所がある良作。

本作はお金の掛かったB級映画っていう感じでした。
設定や脚本には粗があるし、突っ込みどころが気になる人は楽しめない可能性もある。

でも面白かった。取り敢えず見てもらいたい作品です。

詳しく感想を書いていきます。

 

 

感想

突っ込みどころは多いけど、面白かった!! 

この感想につきます。
この映画はシンプルに面白いんですよ。本当に。

音を立てるとモンスターが襲いに来る世界なだけあって、見ているこちらまで息を潜めて物音1つも立てられなくなってしまうような緊張感を味わえる作品。その緊張感は終盤まで途切れず、しっかりと貫き通してくれてます。俳優の演技と演出が素晴らしかったおかげですね。

また、「ここで音を出してピンチになるんだろうな~」と思ったところでは、しっかりと期待を裏切らずに音を出してモンスターを呼び寄せてくれる。ちゃんと見せて欲しいシーンを見せてくれる映画はそれだけで面白い!

だから、ある意味では凄く安心して見ていられるホラーモンスター映画でした!

ただこの映画、突っ込みどころが多いんです(笑)
詳しくは後述。

先ず良かった点について書いていきます!

斬新な世界観

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引用:クワイエット・プレイス : 作品情報 - 映画.com

《音を立てたら怪物が襲いに来る》

このシンプルかつ大胆で、かつてない世界観が凄く良い!
この世界観こそ、この映画の良いところの全てです!!

常に緊張感を持たせるにはどうしたらいいか、を皆で考えた時に「面倒くさいし、音だしたら襲われる事にしちゃわない?」という意見が出たかのような、そんなヤケクソっぷりを感じる設定。

でも、蓋を開けてみたらこの設定が驚く程よく機能しているんです。

映画の大半が静寂だから自然と緊張感が出るし、登場人物の行動に制限をかけられて更に緊張感が増すし、そもそも生きる上で音を立てないなんて不可能だから、絶対に怪物を呼び寄せる出来事が起きてしまう(映画内では出産がそれにあたる)。

まさに映像化にぴったりなんですよ。

そしてモンスターホラー×家族愛ホームドラマが上手い事融合していました。
この世界観ならではの展開でした。

身近さゆえの怖さ

なにより《音を出してはいけない》というだけだから、『もし自分がこの状況になったら』というイメージが凄くしやすくて、見ている僕達も同じ世界にいるように錯覚させられるんです。

何か音がするだけでドキッとさせられるし、近くの席で物音がしただけで本当に怪物が来るのではとドキドキハラハラですよ。

ホラーは得体の知れない超常現象よりも、身近で起こり得る事や身近な物が題材の方が怖く感じるものですよね。『着信アリ』や『ミラーズ』などみたいに。

この映画は、まさにそんな起こりうる怖さを極めた感じ。

だから怖い! だから面白い!!

キチゲについて

映画を見ていて世界観が明らかになった時に思ったのが「キチゲたまったらどうしようって事。

だってあんな世界に行ったら、絶対キチゲ振り切れて発狂したくなるでしょ。

とか思って一人でニヤニヤしてたら、本当に劇中でキチゲ振り切れた爺さんが発狂→襲われるのコンボで流石にピンポイントすぎて草生えました。妻がやられちゃって絶望したんだろうけど、まさに考えてた瞬間に爺さんの登場だったので。

キチゲくらい許してあげてよ(´;ω;`)

僕があの世界に行ったら爺さんの横で一緒に叫んじゃいますね(笑)

音を立てないで過ごしてみたくなる

この映画を見たら、家に帰った後に『音を立てないチャレンジ』をしてしまうはず。

僕だけじゃないよね? 流石にこれは皆したくなるはず。

ちなみに僕は開始5分後くらいにゲップを我慢してたら笑ってしまい、お亡くなりになりました👼

小梅太夫で笑う芸人0人説みたい感じですね。その笑ってはいけない状況に置かれている事自体が可笑しくなってきちゃうパターンでした(泣)

あの映画の世界の7割はキチゲと笑いの自爆で昇天したと思う。

モンスターへの親近感

これは多分、僕だけの事かも。

僕すっごくあのモンスターに親近感がわきました。

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引用:https://elinstyle.com/post-3537-3537

というのも、僕もかなり音に敏感なんです。
いつからだったか、こうなってしまったんですね。

寝る時は完全な静寂じゃないと嫌で、時計の秒針の音が許せなくて、発狂しながらアナログ壁掛け時計の電池を抜き取りました。まさに映画内で時計にキレていたモンスターみたいに。だから僕の壁掛け時計は永遠の12時50分です。未だに壁に掛けてある意味ね。

映画館で映画を見る時も、周りの人間のガサガサ音とか小声が気になって許せないタイプです。耳障りな音をたてるものは全部敵です。

だからあのモンスターの気持ちが分かるんですよ、僕。
というか、僕があのモンスターかもしれない。

滅ぼしてゴメン、人類。

 

――ということで長々と書きましたが、何が言いたいかと言うと、この映画の世界観を考えた人は天才だと思う。

 

 

 

突っ込みどころの多さ

そんなわけで面白い映画なのですが、いかんせん突っ込みどころが多い。

僕的には突っ込みどころがつまらないに繋がっているわけではなかったです。
でも、突っ込みどころがなければ更に面白くなっていたはず。

粗がある世界観を受け入れられない方だと、駄作に感じてしまったかもしれない。

妊娠

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引用:クワイエット・プレイス : 作品情報 - 映画.com

この映画を見た誰もが一番最初に思う事。

「この世界で子供を作るな」

これ。本当に、これ。

いやね、気持ちは分かりますよ。冒頭で末っ子がモンスターにやられてしまい、悲しむ妻を慰めての事だったのだと思います。

けど、流石に子供を作るリスクが高過ぎるでしょ。
はっきり言って正気の沙汰じゃない。

いくら泣き声をケアする設備を用意済みといっても、それだけで済む問題じゃないですし。物心つくまで音を出しても大丈夫なように絶対隔離できるんかいって話。しかも実際に出産時の音が問題になってるわけで、それで夫が犠牲になったら元も子もない。

赤ちゃんに音を立てられて全滅するリスクと、一人家族が増えてハッピーになるメリット。天秤にかけるまでもないという。

末っ子の犠牲を教訓にしてリスクを全回避していかないと。

全体的に危機感が足りなすぎる!

 

モンスターの設定 

モンスターに関する謎がめっちゃ多いです。

  • あのモンスターはエイリアンであっている?
  • どういう風に現れたの?
  • 主人公達のエリアには3匹いるらしいけれど、世界に現れたのは何匹?
  • どれくらいの期間で人類を滅亡させたの?
  • 人類はどんな攻撃手段を試したの? それは何故効かなかったの?
  • エイリアンの目的は?
  • うるさい地球を攻撃しに来たの?
  • 食糧目当ての攻撃でないなら、エネルギー源は何?
  • 自然音以外の全ての音を嫌うの? どう判別してるの?
  • 目が見えないなら、エイリアンが立てた音でエイリアン同士で相打ちしないの?
  • 高周波数を聞いて弱らない限り攻撃は何も効かないの? ……etc

能力に関しては物語に直接影響する謎ですね。特に防御力。
人類を滅亡まで追い込むくせにママさんのSGでワンキルされるというね。

映画を見た限りでは全然モンスターが強そうに見えなかった。

攻撃力もスピードも微妙だし、米軍なら余裕で駆逐できそうなのに、なぜ人類滅んだしって感じでした。攻撃を一切受け付けないにしても、シェルターに入れば余裕で生き残れますよね。泳げないだろうから海上に出てもいいですし。

『呼吸音すら逃さない』というのも大嘘で結構スルーしてくれていました。

それに苦手な音があるという弱点に誰も気づかなかったのかと。
音に過敏に反応する時点で、逆に苦手な音がないか試そうってなると思う。

その他は映画を見る分には知らなくても良い事なんですけれど、単純に気になったんですよね。知りたかった。

特に、人類がどう対抗しようとしたかについて見たかった。

映画は世界が荒廃した後から始まるから、軍隊などがモンスターと戦うシーンや人間が次々と襲われるシーンなどがないんですよね。モンスターの強さや絶望感をアピールするためにも、そこは欲しかった。

f:id:karakuri-iori:20181002080604j:plain引用:クワイエット・プレイス : 作品情報 - 映画.com

僕的には、荒廃前の世界にモンスターが突如襲来する導入が良かったです。それで世界が混沌に飲み込まれて次々と犠牲者が出て、ミサイル攻撃からの爆風→ノーダメで突っ込んできて暗転→数年後みたいな。それならミサイルも効かない強固さだと分かりますからね。

それか『アイ・アム・レジェンド』みたいに過去の回想とかで少しずつ世界のパニックや戦闘シーンを入れても良かったんじゃないかな。

予算的な問題なのだろうけれど、残念でした。

 

 

危機感不足な生活スタイル

「滝や川のせせらぎで声が掻き消されるから喋っても大丈夫」

なるほど。
なら、川の近くで暮らそうよ!

――とは言いたくなるものの。
現実的に考えると、あの世界観で建築する事など不可能だから、喋りたくなったら家から川に行くのは妥当なのかな。

あと、なんちゃって地下シェルターがあるなら基本そこで生活すべきですよね。狭さ的にも厳しいというのは分かりますけれど。ストーリーありきで登場人物を間抜けにするのよくない。

それに、その程度で声が掻き消されるから喋れるとなると、モンスターの聴力がガバガバってことなんですよね。モンスターしっかりして。

 

その他の突っ込みどころは

  • あまりにも長すぎる砂の通路。しかも雨風で流れない。
  • 何か引っかかったのを感じたのに釘に気付かないスルースキル。
  • 結構ドタドタ走ってる。
  • 地下室に入っちゃダメな理由が謎。
  • この家族がそもそも生存できた理由が謎。モンスター登場初期の時点で子供を黙らせられなくて襲われると思う。
  • 滝の裏で叫ぶ勇敢さ。僕なら怖すぎて絶対無理。キチゲ振り切れた時に試したら大丈夫だったのかな。
  • EDがちょっと気に入らない。

こんな感じですかね。

ですが、これらの要素があるからつまらないというわけではないです。
普通に面白い映画だけど、突っ込みどころもあったというだけ。

 

 

まとめ

  • 普通に面白い良作。一度は見て欲しい。
  • この世界感になった時のことを想像したくなる作品。
  • モンスターの気持ちが分かる。
  • 突っ込みどころも多い。
  • 小作りNG。モンスター弱すぎ。危機感足りなすぎ。
  • でも、面白い!

以上!

ホラー映画といっても凄く怖いわけではないので、誰でも見れるモンスター映画です。ぜひ見に行ってほしい。

特に、この映画は劇場内が静かになりやすいはずですからね。
近日中に、この事(劇場内で空気を読む事)について別記事を書こうかと思います。

では、また次回!